時事ネタ帳

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為替相場はすでにクリスマスモードに突入か

最近の外国為替市場は、FOMCのテーパリングスタートを受けて、年内の大きな材料出つくし感があり、主要通貨の動きもほとんどなく、平穏な時間が過ぎる展開が続いています。

 

すでに株式市場も休み前の手仕舞いムードが中心となっているため、年内はクリスマス明けに外人投資家筋が動きはじめる30日までは静かな取引になろうとしています。今年は円を中心としてはかなり大きく動いた為替相場ですが、すでに一息ついている感があります。話題はすでに来年の動きへと意向しつつありますが、今年の動きがさらに来年まで継続していくのかどうかが注目点となりそうで、年末から年明けの初動から目が離せない状況となってきています。

 

為替には常にその時々で旬になる通貨があり、ことしも円から米ドル、そしてユーロへとその中心が移動しながら1年を経過することとなりました。果たして来年も主役の座に円が座ることができるのかどうかが大きなポイントになりそうですが、4月には消費増税もスタートすることからどれだけ景気に水を差すことになるのかが懸念されるところであり、日銀のさらなる金融緩和の動きが期待されるところとなっています。本日の決定会合には大きな政策は登場しないと思われますが、いよいよ1月が正念場となりそうです。

 

ところで、GPIFの動きや日銀の動きといったものに海外、とりわけヘッジファンドが非常に敏感に反応し、為替市場が動くことが多かったのが今年のひとつの傾向ということができます。こうした動きは来年も継続思想ですが、日本国内であまり大きなニュースとして捉えられないものが、結構海外勢には大きなニュースとして捉えられているところに国内報道と海外との温度差を感じる瞬間が多かった1年でした。

 

こうした温度差の問題は言語としてのニュアンスが英訳されたときに異なってしまうといったような様々な理由があることも事実ですが、日本の政権や中央銀行の動きなどに非常に海外のヘッジファンドを中心とした投機筋が高い関心をもつようになってきた表れでもあり、海外で日本がどのように報じられているのかという点についても注意を払っていく必要があることを強く感じた1年でした。

 

今年は前半は大きな円安トレンドが続きましたが、後半はすっかり米国の量的金融緩和終焉に振り回されることとなり、微妙にセンチメントもかわりましたが、来年再度上昇基調に戻ることができるようになるのかどうかが大きな注目点になりそうで、そのきっかけが年始の動きにあわられそうな状況となっています。