時事ネタ帳

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北朝鮮は21世紀になっても時代が止まった独裁国家

北朝鮮が、一部保守団体の反北朝鮮デモに反発して、「予告なしに攻撃する」という内容の強迫性の電話通知文を送っていたそうです。通知文は、金正恩がトップの国防委員会名義だったとのことです。今の北朝鮮は何をするかわからないという得体のしれない怖さがあるのは事実です。情報がちゃんと入ってこないというのはこんなに不安になるものなのかなと、痛感します。

 

時々入ってくる北朝鮮の内情を映した映像見ていると、闇市がでていたらい、孤児のこどもが物乞いをしていたり、収容所に一度入ると、そこの家族は一生収容所で暮らし、家族同士がお互いを監視し合っているなどと聞くと、平和ボケしている我々にとっては、怖くてたまらないものです。

 

しかも、そこで育った子供は、親が目の前で処刑をされても泣きません。密告したり監視することは教わったけれど、親が死んだら泣くということは教わっていないから涙なんて出ないのだそうです。その時点で、育った環境が違うと思考や感情もここまで違うのだなと、なんだか絶望的な気持ちになりました。人形のように踊ったり歌うこどもたちを見ていると、悲しくなります。徹底的な教育をすれば小さな子供でも、あそこまで一糸乱れぬ動きができる、それがいい方に向かえばすごい才能を発揮するかもしれないのに。

 

先日の張成沢氏と側近を処刑した後、ほかにも5人以上の幹部を処刑したそうです。現在、北朝鮮では張氏にの話題は禁止されています。張氏の処刑後、例の北朝鮮のテレビでは、「人間のクズ」とまで言っていました。叔母の夫である張氏を処刑するという非情さは、私たちの感覚ではまず信じられません。処罰として厳しすぎます。が、生きていても、それはそれで死に値する苦しみを与え続けたかもしれません。独裁国というものの恐ろしさを痛感します。少しでも異を唱えるものは消し去ってしまう。

 

しかし、本当は独裁者自身が恐れているからこその行動でしょう。いつか、自分も殺されるかもしれないという恐怖は、きっと持ち合わせているはずです。それゆえの残虐なまでの反勢力になりうる存在の抹殺。血の粛清で恐怖政治をするしか、自分を守ることができないんですから。いまさら善人に戻ることもできないでしょうし。

 

でも、この結末は歴史から見てもいずれは終わるのだろうと思います。北朝鮮国民は、自分たちが生きることが精いっぱいの状態なので、クーデターが起き恐怖政治を終わらせるのは、難しいのでしょうか。脱北するだけで精いっぱいなのか、軍部の中にまともな人がいないのでしょうか。