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東京都知事の辞任会見の内容と次の都知事の予測

先日のニュースで、都知事の辞任会見が最も大きなニュースの一つでした。

今回は、この辞任会見で気になった点を取り上げながら、次の都知事の予測などもしていきたいと思います。

 

まず、都知事の辞任理由について簡単におさらいしておきますと、選挙違反容疑で捜査を受けているある医療法人から5千万円を受け取っていたことが問題となり、今回の結果となりました。都知事はこの金銭を借入金と主張していますが、借用証書も簡単なものであり、支払期日や金利なども明記されておらず、金利の支払いなどもされていないことが疑惑の原因となっています。

 

今回の記者会見での釈明では、お金は全額返したということとあくまで借入金だとする主張を繰り返していました。検察の動き次第ですが、これが借入金と認定されない場合には、献金や贈与となる可能性が高く、前者なら政治資金規正法違反、後者なら脱税ということになります。こうした金銭の処理について都知事は記者会見で、政策については詳しかったが、政治については素人だったと発言されていました。しかし、知事になる前から副知事として長年活躍していた人物が素人というのは言い訳にしか聞こえませんし、通常こうした金銭の処理は会計士や税理士などの専門家を雇って行うもので、知事自身が素人であるかは関係ありません。

 

もう一つ気になった点としては、次の知事に望むこととして、2020年に開催される東京オリンピックを成功させて欲しいということを何度も発言されていたことです。ご存知のとおり都知事は、これまで政策通として道路公団や郵政などの国の公共政策を批判し、その民営化を推進する立場として、それに関する著作や政策提言、批判などを繰り返しされてきました。

 

オリンピックは首相が候補地決定の際に現地に行きプレゼンのためのスピーチをしたことなどに象徴されるように国を挙げての一大プロジェクトです。このために、すでに政府は7年後に向けて大規模な予算を付けています。道路公団や郵政などの公共政策は批判するけれども、東京オリンピックという公共政策は批判するどころか自ら旗振り役となって推進するというのはあまりに矛盾しています。ぜひお辞めになる前に政策通である都知事にはその辺の具体的な解説をして欲しかったというのが正直な感想です。

 

次に次期の都知事についてですが、先日ある党を離党し、国会議員を辞職した元タレント知事が最有力の候補です。都知事は会見で私のような素人が都知事になったのは快挙というような発言をされていましたが、過去の都知事や大阪の首長選などを見ても分かるとおり、都市部ほど知名度の高い候補が当選をしています。現在、名前が挙がっている元首相が都知事選に出てこなければ、これでほぼ決まりというのが、現在の情勢分析です。


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