時事ネタ帳

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日本の円安基調が世界に与える影響について

今年に入ってから、日本の円安傾向が続いています。

2011年を境にして、円高の波が一段落することになりました。それから、流れは円安へと向っています。そして、12月12日に円は1ドル103円台後半まで下落しました。これは、5年ぶりの水準となっています。そこまで、円安になることは多くの人が予想をしていました。

 

しかし、実際にここまで円安基調になると多くの弊害が発生することが予想されています。それは、貿易関係です。日本は産業国として発展してきました。その中でも注目される点が自動車産業になります。この部分を常に世界に向けて売ることによって国力を維持するようになってきました。それは輸出になります。輸出をする場合は、為替レートに大きく影響されます。円安の場合は1ドルに対して円の価値が下がっていることになります。ですから、大きく利益を得ることが可能となります。

 

しかし、円高になった場合を考えると、輸出への変化はとても大きいものがあります。1円だけでも円高になれば、それだけで利益が大きく減るのが輸出業界になります。自動車産業は1台にかかるお金が莫大になります。そのため、円高は自動車産業を初めとした輸出業界を直撃します。

 

しかし、経済的な変化は常に起こり続けています。そして、先日の103円を越える下落がもたらした円安です。経済は常に動き続けていることを表しています。こうなってくると問題になってくるのが輸入に関してです。日本は、食料自給率が著しく低いです。ほとんどを輸入に頼っています。そうした中では、円安になると輸入費が高くなるので、利益を落とす企業も増えてきます。

 

これを見ると分かるとおり、どちらに転んでも損をする業界が発生します。ですので、どちらかに偏ることは危険になります。バランスのよい場所に定着するのが理想です。しかし、どの数字が一番理想なのかを知る人はいません。それだけ把握することがとても難しいのが現実です。

 

最近では、円安に漬け込んで、色々な商売をはじめる人が多いです。日本の株価も上がってきています。これは、アメリカの株価が過去最高を更新するなど、世界的な経済成長が見込めるとの判断からです。しかし、加熱しているのではとの懸念が広がっているのも事実です。20年前を見ると、日本はバブルがはじけていることも知りませんでした。そんな状態になっているのではと危惧している専門家も多いのが事実です。素直に喜べないというのが現状です。