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日本野球界の宝である田中将大投手の行方について

楽天の田中将大投手が、ハワイへの優勝旅行に参加することを取りやめたと報じられました。田中将大投手はレギュラーシーズン無敗という記録を作り、連勝記録はギネスブックにも記載されるなど、まさに大活躍の年でした。

 

楽天創設9年目にしてのリーグ制覇と日本1は、田中将大投手の活躍を抜きには実現しなかったことでしょう。今シーズンに入る前の契約更改時から、田中将大投手は球団側に「将来的にメジャーリーグに挑戦したい」という意向を伝えており、球団側もこれに前向きな回答をしていました。

 

野球を志したからには、甲子園出場からプロ野球選手そしてメジャーリーガーになるという夢は、非常に理解できるものです。田中将大投手がフリーエージェントの権利が手にするには、まだ数年かかります。しかし投手の肩は消耗品という考え方が浸透してきた現在では、その数年が大きな差となります。

 

数年後に同じような状態を維持できるかというと、それは誰にもわかりません。そして獲得するメジャー球団の方も、なるべく長く活躍してくれるだろう年齢の投手を、高く評価するのは間違いありません。油ののった今だからこそ、メジャーリーグに挑戦したいという気持ちは容易に想像できます。

 

今年の日本での活躍を見て、メジャー球団もシーズン中から多く視察に訪れ、アメリカでも大きな話題となっていました。いま移籍するのが本人にとってもメジャー球団にとっても良い状態で、送り出す楽天としても評価の高いいまが売り出し時という胸算用があったはずです。

 

しかし、ポスティングシステムについての日米合意が長引き、結果的に楽天としては容認できない合意内容となりました。資金力の無い球団が入札に参加できるよう、移籍金の上限を20億円に設定した代わりに、選手は複数の球団と入団交渉ができるよいう内容です。高評価が期待された田中将大投手を送り出す楽天にとって、この内容は承服しがたいものであることは明白です。

 

しかし、そのために田中将大投手の未来が閉ざされてしまうようなことがあれば、優勝旅行のハワイ行きを取りやめたくらいの落胆では済みません。シーズンをフル回転して、シーズン後もあちらこちらの受賞式やマスコミに引っぱりだこであった田中将大投手が、現地でマスコミが殺到することを懸念してハワイ旅行を取りやめたと言います。日本の宝である田中将大投手が、本業の野球でも落胆することの無いよう、楽天オーナーの三木谷社長の英断が待たれます。

 


【田中将大】 優勝パレード その① 【楽天】 2013年11月24日 - YouTube