時事ネタ帳

ちょっとした会話ネタ用とかに

フォルクスワーゲンが開発した作曲用iPhoneアプリについて

Underworldの協力を得て開発したアプリの「Play the Road」はそれを可能にした世界初のアプリケーションです。

 

フォルクスワーゲン社の技術者たちは、自社の「Golf GT1」を使って様々な状態のドライビングデータを収集し、さらにスピードとエンジン回転数の関係を明らかにするデータなども入手しました。それら各種のドライビングデータを、その状態に最もふさわしい音やリズムと結びつけるプログラムを開発することによって、世界初のアプリケーションは完成しました。この、ドライビングスタイルの変化に対応して進化し続けるサウンドトラックを生み出す音や、シンセ、リズムを作り出すことができたのは、Underworld全面的な協力があってこそです。車を作ることにかけては高い技術を誇るフォルクスワーゲン社の技術者も、音作りに関しては全くの素人です。ですので、両社のコラボレーションが実現されたからこそ、生み出されたアプリであると言うことができます。

 

フォルクスワーゲン社としては、当面このアプリを公開する予定はないようです。その代わりに、自社が用意したクローズドコース上で、ドライビングスタイル次第で作曲が変わることを体験することができる連続イベントを開催する計画があると言われています。しかし、フォルクスワーゲン社があるのはドイツです。イベントに参加するために、わざわざドイツまで行くことはできないという人がほとんどでしょう。でも、インターネット上に、実際に車を走行させることによって作曲された音楽を公開している17分間の動画サイトがありますので、視聴することは可能です。

 

実際に視聴してみると、そのサウンド作りの緻密さに驚嘆します。無機質なドライビングから、これほど多彩な音色が生み出されるのかと驚いてしまう人が多いはずです。また、曲の始まり方も終わり方も実に自然で、きちんとした作品に仕上がっていることに関しては、ただただ感心してしまうばかりです。 ドライビングの変化によって作曲も変化しますから、同じ曲が演奏されることは2度とありません。作曲に夢中になるあまり事故を起こしてしまうようなことがあれば問題ですが、少なくともドライブを楽しむ方法が一つ増えたことは確かです。